-
ドイツのド真ん中にあるボラースドルフ。そこは、目立つことや、特別なことをしないで、ごく普通で平凡であることを美徳とする平和な村でした。 その村に暮らす子どもたち、リーケ、マックス、レネ、ポール、スーゼ、ベンの6人はアカハナグマのクアッチと一緒にいつも楽しく遊んでいました。ある日、村に消費者調査会社“銀色団”が乗り込んできます。彼らは、世界一平均的なその村を、まだ発売されていない新商品のマーケット・リサーチを行うモニター村にしようとやってきたのでした。市長をはじめ大人たちは皆、その申し出に大喜びでしたが、子どもや老人たちはまるで人体実験のような調査会社のやり方に不満でした。
村の老人たちは、さまざまな分野で初めてのことを成し遂げてきた、特別で、ちょっと変わった人ばかりでした。でも、平凡を目指す大人たちにとってそんな彼らは、目ざわりな存在でした。やがて大人たちは、彼らを老人ホームへ送り、閉じ込めてしまうのでした。
でも、幼い孫たちにとっておじいちゃんやおばあちゃんは、仕事に忙しい両親の代わりに面倒を見くれ、いろいろなことを教えてくれる大切な存在でした。そしてついに、子どもたちは大人たちの横暴に立ち上がります。子どもたちは幼稚園を脱走し、大親友のアカハナグマ、クアッチと一緒に“ハナグマ・ギャング団”を結成、おじいちゃんとおばあちゃんの救出作戦を開始します。
「この村はフツー過ぎてモニター村にされちゃった。だから村を特別にすればいいんだ! そうすればおじいちゃんやおばあちゃんが帰ってくる!」そう考えた子どもたちは、自分たちの村から世界新記録を出そうとがんばりますが、なかなかうまくいきません。もうダメだとあきらめそうになったとき、天才クアッチがすごいアイデアを思いつきます。
![クアッチ](assets/img/story/img02.png)
大胆な子どもの行動は、大人には突拍子もない行動に見える。
しかし、その一つひとつには大きな意味があり、綺麗な気持ちが詰まっている。
失敗もするし、時には困らせたりもするけれど、笑顔で見守っていきたい。
心からそう感じる、素敵な映画です。
可笑しい! そしてジーンとくる!
こんな素晴らしい映画に巡り逢えるんだから、まだまだ長生きしたいと思いました!
可愛い過ぎる主人公たちに母性本能くすぐられまくり!
子どものころ夢見ていたことを大胆にやってくれている!
キッズ・アンド・ザ・シティ!
お年寄りと結託しているのもいいね。
今の時代に欠けている『心のままに生きる』の濃縮ジュースだ!!
あの村や私の囲りの子どもも、作り、こわし、考え、そして成長する。
子どもってなんて素敵なんだろう。私もズーッと子どものような大人でありたい。